腰痛には様々な原因があります。病気やストレスも腰痛の原因となります。
ストレスによる腰痛の悪循環が起こることもあります。




■腰痛について

腰痛というと腰の部分の骨や筋肉に何らかの問題があることが多いですが、それ以外にも様々な原因があります。
腰痛は病気ではなく様々な原因で起こる腰の痛みの総称をいいます。
腰の腰椎には椎体(ついたい)という骨があり、椎体の骨と骨の間に椎間板という組織があり、さらに後ろに神経が通っています。
さらにその後ろに椎間関節という関節があり、これらの組織が神経を守っています。
単に脊椎を作っているだけではなく、神経を保護している作用もあります。

■腰痛の名医(2012年4月時点)

福島県立医科大学 教授 整形外科
紺野愼一(こんのしんいち)先生

■腰痛の原因

・骨、筋肉、椎間板の障害
・癌や細菌感染
骨が癌になると潰れてきて、さらに神経の方に向かって骨が出っ張る
・内臓や血管の病気
・精神的ストレス

■癌や細菌感染による腰痛の症状

・安静時、特に夜間に痛む
・日に日に痛みが強くなる
・発熱

普通の腰痛は動くと痛みが強くなりますが、癌や細菌感染による痛みはじっとしても痛みが起こります。
特に夜間に安静にしていても痛みが起こります。
普通の腰痛は時間が経つと段々良くなっていきますが、癌や細菌感染の腰痛の場合は、日に日に痛みが強くなっていきます。
細菌感染では炎症で発熱を起こすこともあります。
通常は黄色ブドウ球菌で感染することはないですが、体をほとんど動かさない人で免疫力が落ちていると、骨に菌が飛ぶこともあり発熱が起こることもあります。

■腰痛の原因となる病気

・胃・十二指腸潰瘍、胆石、膵炎、大腸癌
・腎・尿路結石、腎炎
・子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症
・解離性大動脈瘤

消化器系の疾患は食事のともなって腰痛が起こります。
排尿時に腰痛が出たりします。
月経の時に腰痛が出たりします。

■ストレスによる腰痛の悪循環

腰痛があると身体をほとんど動かさなくなり、動かさないことがストレスになります。
ストレスが続くと、たいした事がない腰痛でも強く痛みを感じてしまうことがあります。
腰痛があって身体を動かさないとストレスが強くなり、そのストレスで神経が過敏になってようつうになるという腰痛の悪循環におちいることもあります。
さらにストレスに長くさらされていると、脳で痛みを抑制するシステムが働かなくなって痛みの強いようつうと感じてしまいます。
ストレスによるようつうの場合は、精神科の医師と連携して腰痛の治療を行う必要があります。

■腰痛改善のためストレスを溜めず適度に身体を動かす

腰痛の原因を調べてみると、画像検査で特定できるようつうは15%とされています。
残りの85%は画像検査などで原因を特定できないようなようつうと考えられています。
この中にはストレスによるようつうもかなり含まれています。
多くのようつうは自然に良くなっていきます。
重篤な病気がないことが分かれば、気楽に治していくことが大切になります。
ストレスを溜めず適度に身体を動かすこともようつう改善に大切になります。