腎臓結石は症状がほとんど少ない。
尿管結石は細い管に詰まるため腎臓が腫れて強い痛みが起こる。
膀胱結石は膀胱炎のような症状が起こる。
尿管結石は腎臓が腫れてきて腎盂腎炎に進行したり、両側に結石が出来ると腎不全にまで至ることも。
体外衝撃波結石破砕術は外から衝撃波を当てることで結石を破砕。
経尿道的結石破砕術や経皮的結石破砕術では内視鏡を使って破砕し治療を行います。




■尿路結石(にょうろけっせき)について

尿路結石(にょうろけっせき)とは、尿の通りみちに結石が出来て激しい痛みを伴う病です。
尿路結石(にょうろけっせき)の正体はシュウ酸カルシウムという物質で、日本人の8~9割はシュウ酸カルシウムが原因と言われています。
シュウ酸とはホウレンソウなどに含まれている苦み成分でもあります。
尿路結石(にょうろけっせき)には、腎臓結石(じんぞうけっせき)、尿管結石(にょうかんけっせき)、膀胱結石(ぼうこうけっせき)があります。

■尿路結石(にょうろけっせき)の症状

・激しい痛み(脇腹周辺に感じることが多いです)
・吐き気
・冷や汗
・血尿
・頻尿
・残尿感

腎臓結石(じんぞうけっせき)は症状がほとんど少ないです。
尿管結石(にょうかんけっせき)は、細い管に詰まるため腎臓が腫れ上がり、強い痛みが起こります。
膀胱結石(ぼうこうけっせき)は、膀胱炎(ぼうこうえん)のような症状が起こります。
尿路結石(にょうろけっせき)を放置すると、尿管結石(にょうかんけっせき)の場合は腎臓が腫れてきて腎盂腎炎(じんうじんえん)という症状に進行してしまいます。
両側に結石が出来ると腎不全(じんふぜん)にまで至ることもあります。

■尿路結石(にょうろけっせき)の原因

・食生活

・メタボリックシンドローム
 肥満などのメタボの人は尿路結石が出来やすいと言われています。

・水分摂取の不足

・気候
 夏に水分不足から結石になることが多くなります。

・骨粗鬆症(こつそそうしょう)
 閉経後の女性に多いです。

・内服薬
 骨に影響するステロイド、痛風の薬、緑内障の薬

コレステロールを摂ると、腸の中でカルシウムとコレステロールなどがくっ付いてしまうためにシュウ酸フリーになってしまい、腎臓でシュウ酸カルシウムが出来てしまうと考えられています。
結晶を固めるような働きとしてオステオポンチンという物質が分かっています。
オステオポンチンがニカワのような働きをして結石を作るとされています。
尿路結石は食生活の変化により男女ともに大幅に増加しています。
年間約15万人もの人が尿路結石を患っているとされています。



■尿路結石(にょうろけっせき)の名医(2012年4月時点)

名古屋市立大学大学院 教授 腎泌尿器科
郡健二郎(こおりけんじろう)先生

■尿路結石(にょうろけっせき)の検査

尿路結石(にょうろけっせき)の検査としては、問診、尿検査、X線・CT検査を行います。

■尿路結石(にょうろけっせき)の治療法

小さい尿路結石の場合は自然排石(しぜんはいせき)を行います。
そのために水分摂取と薬を服用します。
大きい尿路結石の場合は、外科的治療を行います。
尿路結石が無くなれば再発予防と生活習慣の見直しを行います。
自然排石(しぜんはいせき)による治療を行う場合は、結石の大きさが5ミリ以下で腎臓の障害がない場合になります。
尿路結石の外科的治療を行う場合は、結石の大きさが5ミリ以上になります。
結石が小さくても腎臓の機能が悪いときにも尿路結石の外科的治療を行います。

■尿路結石の外科的治療法

尿路結石の外科的治療法としては、体外衝撃波結石破砕術(たいがいしょうげきはけっせきはさいじゅつ)、経尿道的結石破砕術(けいにょうどうてきけっせきはさいじゅつ)、経皮的結石破砕術(けいひてきけっせきはさいじゅつ)があります。
経尿道的結石破砕術と経皮的結石破砕術は内視鏡(ないしきょう)を使って治療を行います。

●体外衝撃波結石破砕術(たいがいしょうげきはけっせきはさいじゅつ)ESWL
上からレントゲンで結石を見ながら、下の方から衝撃波を当てることで結石を破砕します。
身体の外から衝撃波を当て破砕します。
9割ぐらいの人が体外衝撃波結石破砕術(たいがいしょうげきはけっせきはさいじゅつ)で治療しています。

●経尿道的結石破砕術(けいにょうどうけっせきはさいじゅつ)TUL
経皮的結石破砕術(けいひてきけっせきはさいじゅつ)PNL
腎臓の場合は、直接穴を開けて内視鏡を挿入し、見ながら結石を破砕します。
膀胱や尿管の下の方に関しては、尿道から器械を入れ破砕します。

■尿路結石(にょうろけっせき)の再発予防

・1日に2リットル以上の水分を摂る
・食生活を見直す
・適度に運動する

尿路結石は、治療してから5年間の間に50~60%程の人が再発しています。
ただし食生活を見直すことで10%程にまで再発率が低下します。
尿路結石は生活習慣病の一疾患とも言えます。
食生活を見直して尿路結石の予防を行うことは、動脈硬化や他の生活習慣の予防にもつながります。

■尿路結石の予防のために控えるべき食材

・脂身の多い肉
・プリン体の多いエビやビール
・骨を弱くする炭酸飲料
・シュウ酸の多いホウレンソウや紅茶

■尿路結石の予防のために積極的に摂った方が良い食材

・海草類
・植物性タンパク質の多い納豆や豆腐
・抗酸化作用の強い青魚や緑茶
・カルシウムの多い乳製品や小魚もオススメの食材です