首の傾きや歪みは首を支えている頭板状筋を悪化させて腫れを起こし肩こりの原因に。重い物を片方で持つと頭が反対側にいき、長年続けていくことで首が反対側に傾くクセになり、肩こりの原因に。
頸部ジストニアは脳の誤作動により首の筋肉が傾いたまま固定され真っ直ぐできなくなる首の病。肩こり解消体操があります。




■肩こりと首の傾きや歪み

首の傾きや歪みが肩こりの原因になっていることがあります。
首が傾いている人は、首を支えている頭板状筋(とうばんじょうきん)のバランスが悪くなり腫れてきます。
頭板状筋(とうばんじょうきん)が腫れてくる過程で肩こりの自覚症状が現れてきます。
首が傾いていることで頭板状筋が腫れてしまい、それが肩や首に悪影響を与えて肩こりを起こすと考えられています。

■肩こりの名医(2012年4月時点)

徳島大学病院 神経内科 診療科長 教授
梶龍兒(かじりゅうじ)先生

■子供を抱っこする姿勢が肩こりの原因になる

首の傾きによって肩こりが起きるということは、生活習慣の中で首を傾けているクセのようなことが原因と考えられています。
重い物を片方で持つと、どうしても頭が反対側にいきます。
長年片側で抱っこを続けていくことで首が反対側に傾くクセになり、肩こりの原因となってしまいます。

■首の傾きと脳の誤作動

首が傾いた状態で首が固まっている人は、脳の誤作動が起きている可能性があります。
長時間首を曲げていると、元に戻す時に痛みを感じます。
長年同じ姿勢を続けていると、それが正しい姿勢だと脳が判断してしまいます。
そのため真っ直ぐ向かないといけない時に脳が正しく判断できず、誤作動を起こし筋肉の緊張のバランスが崩れて痛みが生じてしまいます。
慢性的な肩こりの4人に1人くらいは、何らかの筋肉のバランス異常があると言われています。
脳の誤作動を治すには、まずは首を傾けるクセを直すことが大切です。

■頸部ジストニア

首を傾けるクセがこうじて起こる脳の誤作動ですが、それが悪化すると頸部ジストニアという病気に発展する危険があります。
頸部ジストニアとは、脳の誤作動により首の筋肉が傾いたまま固定され真っ直ぐできなくなる首の病気です。
頸部ジストニアになる前に首の傾きを直して肩こりを解消しましょう。

■頸部ジストニアの治療

頸部ジストニアの治療としては、首筋の筋肉をやわらげる注射を打ち首の傾きを治しやすくします。
肩と首の姿勢を正して鏡にうつった姿を自分の目で確認します。
こうすることで脳に正しい姿勢を覚え込ませます。

■肩こり解消体操

上半身が映る鏡を用意します。
これにはがしやすい粘着テープなどを貼り、縦と横の線を引きます。
縦の線は身体の軸に合わせ、横の線は自分の肩の高さに合わせます。
まずこの線に合わせて首の傾きやねじれをなおします。
そして鏡を見ながら首を左右に傾けます。
真っ直ぐになった時に、首と肩が鏡のラインに合うことを意識し、その姿勢を目で覚えます。
次に目を閉じて同じ様に首を左右に傾けます。
感覚だけで肩や首が真っ直ぐに出来るように身体に覚えさせていきます。
そして目を開けた時に首や肩が真っ直ぐかどうかを確かめ、曲がっていれば修正します。
今度は首を左右に回転させます。
これも線に合わせて修正します。
朝と晩の2回行います。