太ももの骨のねじれは股関節に大きな負担がかかり、股関節に無数にある神経が混線してしまい、膝痛が生じます。
膝痛は股関節の負担からくる関連痛により起こることもあります。
大腿四頭筋、中臀筋、大臀筋を鍛えて膝痛を改善できます。




■膝痛と太ももの骨

日本人の1000万人以上が抱える膝痛。
膝そのものが悪くなくても膝に痛みが起きる人がいることが分かってきています。
何をやっても治らない、長引く膝痛の人は、原因が他にあり、的外れな治療を行っている可能性があります。
膝痛の主な原因は主に膝そのものに原因があることが多いですが、近年太ももの骨に原因があることが分かってきています。
レントゲンによる検査で異常があれば膝痛の原因は膝関節の異常にあります。

■膝痛の名医(2012年4月時点)

玉川病院 整形外科 部長
松原正明(まつばらまさあき)先生

■膝痛と女の子座り

女の子座りが出来る人は太ももの骨に何か問題があることがあります。
太ももの骨は、正常であれば股関節で骨盤ときちんとつながっています。
しかし膝痛を引き起こす太ももの骨は、骨盤ときちんとつながっていないことが多くあります。
膝痛を引き起こす太ももの骨は、膝のお皿の位置が正常な骨と違いがあります。
骨盤とのつなぎ目の向きが違います。
太ももの骨が正常であれば基本的には女の子座りはできません。
正常な骨だと膝のお皿は上を向き、足を折り畳むと正座の格好になります。
ねじれている骨だと膝のお皿は横を向き、正座をすると女の子座りの格好になります。
実際に女の子座りが出来る人は、現時点で痛みがなくても将来的に膝痛や腰痛などが起こる可能性があります。

■股関節への負担と膝痛

膝痛を引き起こす太ももの骨は、太ももの骨がねじれています。
ねじれている太ももの骨だと、股関節がきちんとつながっていません。
日頃股関節には負担がかかっていますが、片足立ちをすると体重の3倍の負担が股関節にかかり、階段をのぼるときは体重の4倍の負担が股関節にかかり、走ると体重の10倍の負担が股関節にかかります。
体重50kgの人が全力疾走すると、股関節に500kg近い重さが加わることになります。



■太ももの骨のねじれからくる関連痛が膝痛の原因

正常な状態でも股関節には大きな力がかかっているため、太もものの骨がねじれているとさらに負担がかかってしまいます。
股関節から膝にかけて網の目のように神経が通っています。
そこにねじれが原因で大きな負担がかかると、神経が混線して膝痛を感じてしまうことがあります。
これを関連痛と呼び、股関節の負担からくる関連痛が膝痛を感じさせています。
太ももの骨がねじれていると、骨盤とのつなぎ目である股関節に大きな負担がかかります。
すると股関節から膝にかけて無数にある神経が特に混線し、膝痛として感じてしまうことがあります。
股関節の負担からくる関連痛が原因の膝痛があります。

■膝に原因がある膝痛の治療

膝痛の原因が膝にあれば、痛みを軽減させるトレーニングを行います。
太ももの前の筋肉の大腿四頭筋(だいたいしとうきん)を鍛えるのが膝痛改善に効果的です。

■膝が原因の膝痛改善法

足を伸ばして座ります。
膝の下に枕などを置き、下に向かって力を押し付けます。
痛みが出る人は無理をしないようにしましょう。

■大腿四頭筋、中臀筋、大臀筋

骨のねじれは治りません。
筋肉を鍛えて股関節を守り膝痛を改善します。
股関節を守る筋肉には、太ももの筋肉である大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、腰の横に付いた中臀筋(ちゅうでんきん)、お尻の筋肉である大臀筋(だいでんきん)があります。
これらは股関節を前・横・後ろから包み込む筋肉です。
鍛えれば太ももの骨がねじれても関節が安定してダメージが減少します。
膝痛などの関連痛なども改善できます。

■膝痛改善体操

●大腿四頭筋(だいたいしとうきん)を鍛える膝痛体操
仰向けになり、足を肩幅程度に広げます。
つま先を立てたまま片足を足一つ分上げて3秒キープします。
このとき太ももを触りながら筋肉を意識しながら行うとより効果的です。
もう片側の足も同様に行います。
両足それぞれ3秒キープを1セットとして10セット行います。

●中臀筋(ちゅうでんきん)を鍛える膝痛体操
横向きに寝た状態になります。
腰の横に手を置き、足を身体一つ分上げて3秒キープします。
このとき身体の中心に対して少し後ろに足を上げるようにします。
もう片側の足も同様に行います。
両足それぞれ3秒キープを1セットとして10セット行います。

●大臀筋(だいでんきん)を鍛える膝痛体操
うつ伏せの状態で足を肩幅に広げます。
お尻に手を置き、つま先を伸ばしたまま片足一つ分上げて3秒キープします。
もう片側の足も同様に行います。
両足それぞれ3秒キープを1セットとして10セット行います。