ねじれ腸により腸がねじれていると便秘が便秘を呼ぶ負のスパイラルに陥ることがあります。ねじれ腸は生まれつきで治りませんが、便秘解消マッサージなどで便秘を解消することは可能です。ねじれ腸をゆるめさせることで便秘解消の効果。




■便秘

日本人女性のおよそ300万人が悩んでいると言われている便秘。
便秘の原因としては偏った食生活、腸内環境の悪化、自律神経の乱れなどがあります。

■便秘の名医(2012年4月時点)

国立病院機構 久里浜医療センター 内視鏡部長
水上健(みずかみたけし)先生

■腸の形と便秘

しつこい便秘を訴える人の多くに、腸の形に問題があるということが分かってきています。

■大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は肛門からカメラを入れ、いったん大腸の最も奥にある上行結腸(じょうこうけっちょう)まで到達させます。
そこから戻るように横行結腸(おうこうけっちょう)、下行結腸(かこうけっちょう)、S状結腸(えすじょうけっちょう)、直腸(ちょくちょう)と順にみていきます。
本来真っ直ぐなはずの腸がねじれて細くなってくると便が詰まりやすくなります。

■CTコロノグラフィー

CTコロノグラフィーとは、大腸を3次元化して見ることができる最新鋭の検査機器です。

■ねじれ腸と便秘

大腸の役割には、消化された食べ物から水分を吸収して便を作る事と、腸の中に便を蓄えて適切な時期に排泄する事あります。
寝ている間にトイレに行くと安眠出来ないため等です。
大腸の長さは約70~80cmあります。
腸がねじれているとさらに腸の長さが伸びてしまうことがあります。
ねじれると太さが細くなってしまい、ねじれている箇所を中心に便が通りづらくなり、また溜まりやすくなってしまいます。
すると便の重さで大腸が下がって伸びてしまうことがあります。
大腸が伸びると2倍ぐらいの長さに伸びてしまうこともあります。
大腸が伸びてしまうとさらにからみやすくなってしまい、さらに便が先に行きにくくなって、便が詰まりやすくなってしまいます。
そして便秘が便秘を呼ぶ負のスパイラルが起こってしまいます。



■ねじれ腸は生まれつき

一度伸びた腸はなかなか元に戻りません。
ねじれ腸は生まれつきだと考えられています。
私達の臓器やその機能は、生まれる前に完成しています。
ねじれ腸は、母親のお腹の中で腸がねじれてしまったと考えられます。
腸のねじれ方は親子で似ている事が非常に多いそうです。
そのため腸のねじれは遺伝が関係していると考えられています。

■ねじれ腸の問診

・子供の頃から便秘だった
・腹痛を伴う便秘になったことがある
・便秘の後に下痢や軟便が出たことがある
・運動量が減った途端に便秘になったことがある

2つ以上該当するとねじれ腸の可能性が高いと考えられます。
腹痛は便がねじれている所を無理矢理通過するために起きる症状です。
大腸がねじれていると便がどんどん溜まっていきます。
すると腸が水分をどんどん出して便をやわらかくすることがあります。

■ねじれ腸による便秘改善のためには

ねじれ腸自体は治すことは出来ませんが、便秘を解消する方法はあります。
便秘の原因がねじれ腸にある場合は、ねじれている場所をゆるめてあげることがとても重要です。
ねじれやすい場所は3カ所あります。
S状結腸(えすじょうけっちょう)、下行結腸(かこうけっちょう)、S状結腸と下行結腸の継ぎ目の部分になります。
この3カ所のねじれ腸をゆるめさせることで便秘解消の効果が期待できます。

■便秘解消マッサージ

まず仰向けになり腹筋をゆるめ、腸に刺激が届きやすい姿勢を取ります。
次に下行結腸(かこうけっちょう)を挟むようにおへそ付近と脇腹に手を置き、指で軽く突くようにゆらします。
強さはお腹が自然にへこむ程度です。
そして下行結腸全体に刺激が伝わるように手の位置を上下に行ったり来たりさせます。
これを1分間続けます。
下腹部も同様に、手を上下に移動させながら1分間ゆらします。
ねじれ腸は外部からの刺激で簡単にゆるみます。
足を肩幅より少し開いて立ち両手を広げます。
左右にひねり続けます。
これを1分間続けます。
合計3分のマッサージを朝食前と寝る前に行います。