不眠の人は交感神経系が活性化していると言われています。
扁桃体(へんとうたい)が過活動になっていて、その影響で交感神経系が活性化している人がいると考えられています。ストレスによる扁桃体の暴走が不眠の原因に。




■扁桃体(へんとうたい)について

扁桃体(へんとうたい)とは、こめかみの奥の脳の中心に2つある、1.5cmほどの神経細胞の集まりです。
扁桃体(へんとうたい)は恐いものや嫌なものを見たときに、その刺激を感知して交感神経の働きを高めるなど、危険を回避するための指令を出す働きをしています。
目から入った情報で扁桃体(へんとうたい)が活性化し血流がアップします。

■扁桃体が不眠の原因に

扁桃体(へんとうたい)が異常を起こすことで不眠になると考えられています。
本来危険を察知したときにだけ働くはずの扁桃体が、不眠の人は危険がなくても敏感な状態になっています。
そのためちょっとした物音など、些細な刺激でも扁桃体が敏感に反応し、交感神経が活発になってしまいます。
全ての不眠の原因が扁桃体であるとは言い切れませんが、扁桃体が過度に反応すると不眠という問題が起こる可能性があります。
扁桃体は危険を察知する脳の番犬とも言われています。
目から入った情報などが扁桃体にきて活性化します。

■ストレスと扁桃体の暴走

扁桃体は活性化すること自体が問題ではありません。
過度に反応する事で不眠を引き起こす事が問題になります。
扁桃体が過敏になる原因には、ストレスがあると考えられています。
扁桃体が過敏になり過ぎると、さらに暴走することがあります。

■二酸化炭素量の増加と扁桃体の異常

誰でも睡眠中は脳の活動が低下するため、日中に比べ脳の酸素は減少して二酸化炭素が増加します。
健康な扁桃体であれば何の問題もありませんが、ストレスに過敏になっている扁桃体は、これを危険が迫っていると勘違いしてしまうことがあります。
その結果、交感神経を活性化させる指令を出したことで脈拍の上昇が起こり、動悸や過呼吸が起きてしまうことがあります。

■パニック障害について

パニック障害とは、何らかの原因で突然激しい動悸や呼吸困難などのパニック発作を起こしてしまう病気です。
命を奪う病気ではありませんが、度々起こる発作からうつ状態になることもあり、最悪の場合は自ら死を選ぶ状態になることもあります。
パニック障害の国内患者数は、およそ100万人いると言われています。
病気とは診断されないまでも、何らかの形でパニック発作を一生のうち1回でも起こす人は1000万人以上いると推定されています。
パニック障害は扁桃体の暴走により起こることが近年分かってきています。
病の原因の一つは慢性的なストレスがあります。
電車などの人混みで起こるイメージが強いパニック障害ですが、実は睡眠中に起きる人が2人に1人とも言われています。

■ネガティブな人がパニック障害を起こしやすい

パニック障害を発症する人は、日頃から物事をネガティブに考える人に多い傾向があります。
人は様々な局面によって反応が違います。
一般的にネガティブな受け止め方をする人は、日頃から消極的な行動になりやすいと言われています。
そのためストレスが生まれやすくなり、大きなストレスを受けた時に扁桃体が暴走する可能性があります。

■認知行動療法(にんちこうどうりょうほう)で不眠改善

認知行動療法(にんちこうどうりょうほう)とは、物事を客観的に捉えてポジティブな考え方をするクセをつける治療法です。

■コラム法で不眠改善

コラム法とは、帆頃の考え方を紙に書き出して整理する方法です。
出来事、そのときの気持ち、そのときの考え方を書き出し、今度はポジティブな考え方を書き出します。
紙に書き出すことで客観的に自分の考え方を見つめ直すことができます。
ポジティブな別の考え方を続けることで、気持ちが和らいでいきます。