子宮をふちどる筋肉の中にコブが出来た場合を筋層内筋腫。子宮の外側に向かって出てくるコブを漿膜下筋腫。子宮の内側に出てくるコブを粘膜下筋腫)。




■子宮について

子宮は筋肉で出来ています。
子宮は手前から奥の方に送るように動いていて、受精したときに精子が奥の方に入りやすいように動いています。
子宮が入口から奥の方へと動いている時期は、生理が終わった後になります。
中には卵子があって妊娠しやすい状態になっています。
この状態で精子が入ってくると、卵子と出会いやすいように子宮は入口から奥へと、さざ波のように動いています。
生理の前の時期はほとんど動いていません。
受精卵が着床できるように動きを止めています。
生理の時期は受精しなかった場合なので、不要になった子宮の内膜を外に出す、いわゆる生理が起きます。
生理時の子宮は、奥から入口の方へと動き不要になった子宮の内膜を外に排出します。
女性はこの繰り返しを平均400回あるとされています。

■子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)

子宮筋腫は出来る場所により症状が異なってきます。
子宮をふちどる筋肉の中にコブが出来た場合を筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)といいます。
子宮の外側に向かって出てくるコブを漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)といいます。
この2つのタイプで子宮筋腫のおよそ8割を占めています。
症状がないうちは経過観察になります。
子宮の内側に出てくるコブを粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)といいます。
コブが出来て子宮内膜の面積が増えてしまうことが原因とされています。
粘膜下筋腫は小さくても様々な症状が起こるため治療が必要になることが多いとされています。
子宮筋腫は自己判断しないで、筋腫の場所、数、状態を正しく診断することが重要になります。

■子宮筋腫の症状

筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)が大きくなると、内膜の方に突き出してきて子宮内膜の壁を圧迫し、生理や妊娠時に影響を及ぼします。
漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)が大きくなると他の臓器を圧迫するため、排尿痛、便秘、腰痛などの症状が現れます。
粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)になると、生理時の大量出血やひどい貧血が起こることがあります。
また粘膜下筋腫ができると、子宮が筋腫を追い出そうとして中から外へ動くために不妊の原因になることがあります。

■子宮肉腫(しきゅうにくしゅ)

閉経しても筋腫が大きくなるときは子宮肉腫(悪性腫瘍)の可能性があります。
子宮筋腫が大きくなるのは卵巣のホルモンによってコントロールされて起こるので、閉経になれば小さくなるのが普通です。
子宮筋腫から子宮肉腫に変わることもあります。

■子宮筋腫の治療法

筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)や漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)では多くが経過観察になります。
子宮筋腫の治療には子宮鏡手術(しきゅうきょうしゅじゅつ)があります。
子宮鏡手術(しきゅうきょうしゅじゅつ)は、先端に内視鏡がついた子宮鏡を使い手術を行います。
子宮の入口から挿入するので、お腹を切り開くことがなく子宮筋腫を取り除けます。
通電して子宮筋腫を焼き、取り除くことを繰り返していき、飛び出た子宮筋腫を減らしていきます。
子宮鏡手術が可能かどうかは、筋腫の場所や大きさによります。