白目のタンパクが変性して黄色く濁ったり、盛り上がる目のシミを瞼裂班といいます。
涙の量が少なかったり、コンタクトの刺激などで起こる結膜弛緩症は、目の乾きを悪化させることもあります。




■目のトラブルチェック

・目の乾きを感じることがある
・よく充血する
・ゴロゴロするような違和感がある
・テレビやパソコンの画面を長く見ていると目が痛くなる
・目やにが多い
・涙がよく出る

3つ以上当てはまると病気が隠れている可能性があります。

■目の充血

目はまばたきをする度に表面を潤しています。
ところがまぶたが下り切らないと涙が全体に行き渡らず、目の表面が乾燥してしまいます。
するとより酸素や栄養を運ぼうと血管が拡張し充血してしまいます。
充血が気になる人、薄目を指摘された人は、乾き目を実感してもこまめに目薬で目の潤いを与えましょう。

■瞼裂班(けんれつはん)

瞼裂(けんれつ)とは、瞼(まぶた)を開けたときに見える部分のことです。
白目のタンパクが変性して黄色く濁ったり、盛り上がる目のシミを瞼裂班(けんれつはん)といいます。
瞼裂班(けんれつはん)ができると、その部分に血管が増えるため充血の原因にもなります。
瞼裂班(けんれつはん)の原因としては、コンタクトの刺激や紫外線の影響、老化などがあります。
ある調査では、20代から60代のおよそ6割の人に見つかったポピュラーな病気とも言われています。

■瞼裂班と白内症

瞼裂班(けんれつはん)があると紫外線の影響で発症する白内症のリスクが高まってしまいます。
白内症とは水晶体が濁り、進行すると視力の低下や失明することもある病です。
瞼裂班(けんれつはん)が見つかった人は充血や乾き、白内症のリスクも高まるため紫外線には要注意です。
UVカットのサングラスなどで紫外線の予防をしましょう。



■結膜(けつまく)

白目は結膜(けつまく)という透明な膜で覆われています。
結膜には上下左右の動きに耐えるような適度な緩みがあります。
そのため正常な人の結膜も多少なら動きものです。

■結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)

結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)とは、普段はしっかり張っている白目がアコーディオンのようにシワシワになってしまう病です。
涙の量が少なかったり、コンタクトの刺激などで起こる結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)は、目の乾きを悪化させることもあります。
本来涙は瞼(まぶた)の縁に溜まり、それをまばたきで捕らえて目の表面を潤しています。
しかし結膜にたるみがあると、目に涙がとどまらないため乾き目を引き起こしてしまいます。
結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)の症状が進行する最大の原因は加齢です。
人は1分間で約20回、1日で1万回以上まばたきを繰り返しています。
まばたきの際、眼球は上を向き、結膜がその度に引っ張られていますが、この動きの蓄積で下の結膜が白目の表面から離れてたるんでしまいます。
自覚症状がなくても60代以上の9割以上に結膜のたるみがあるそうです。
結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)を放っておくと、たるみが擦れてゴロゴロしたり、充血や痛みなどのトラブルの原因にもなります。
結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)は悪化すると結膜下出血を引き起こすこともあります。
結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)の治療には、たるんだ結膜を切除する手術もありますが、悪化させる前に眼科医に相談することが大切です。

■結膜弛緩症チェック

下まぶたの縁を指で下げ、指をそのまま上に持ち上げます。
プルプルしたものがあればそれがたるみです。
結膜弛緩症の予防には、目の乾きや摩擦を減らすことが大切です。

■目薬について

目薬で血管は収縮しますが、目は不足した酸素や栄養を補おうとするため別の血管が拡張します。
それまでは白かった部分まで血管が増え、充血が悪化してしまいます。
一度血管の密度が増えてしまうと消すことはできません。
目薬は人工涙タイプや防腐剤が入っていないものがオススメです。

■涙の構造

涙はムチン・水・油の3つの成分が混ざり合ったものです。
一番外側の油は涙の蒸発を防ぐ役割をしています。
この油は本来上下のまぶたの内側にあるマイボーム腺という場所から分泌されています。

■マイボーム腺梗塞

マイボーム腺は、主に老化で油分を押し出す力が弱くなり詰まりやすくなります。
また女性の場合はアイメイクが詰まりの原因になるので要注意です。
マイボーム腺梗塞によりマイボーム腺から油が分泌されず、涙の蒸発が増えて乾き目となってしまいます。
結果、目の表面への刺激が増えてしまい、涙が流れてしまいます。
マイボーム腺梗塞が悪化すると、梗塞した部分が黒目を傷付け目がかすむこともあります。
詰まりの解消には蒸しタオルで目を温めると、少しずつ油が溶け出してくるそうです。
青魚に多く含まれている脂質のDHAやEPAを摂取すると、涙の質や乾き目の改善につながります。

■マイボーム腺炎

マイボーム腺炎は、更年期、乾き目、細菌などが原因で、悪化するとものもらいを引き起こしやすくなります。

■アデノウイルス

アデノウイルスとは流行性角結膜炎(はやり目)の原因となるウイルスです。
主な症状は充血や目やになど。
普通の細菌は乾燥で死滅しますが、アデノウイルスはアルコールでも簡単には除去できないほど感染力が強いのが特徴です。
感染したら最後にお風呂に入るなどの注意が必要です。
家庭内感染も多いので、タオルを分けるなどの注意も必要です。
ウイルスに直接効く薬はないため、もしかかったら抗生物質や抗炎症性の目薬で経過観察を行います。

目薬は人工涙タイプや防腐剤が入っていないものがオススメ。
マイボーム腺梗塞によりマイボーム腺から油が分泌されず、涙の蒸発が増えて乾き目となってしまいます。
アデノウイルスとは流行性角結膜炎(はやり目)の原因となるウイルスで、主な症状は充血や目やになど。