しびれとは神経が圧迫を受ける等で起きる一時的な神経障害の症状です。しびれとは神経が圧迫を受ける等で起きる一時的な神経障害の症状。危険なしびれの見分け方としては、身体の片側だけがしびれる、薄い手袋ごしに触れている感覚、同じ側の手と口元が同時にしびれる、突然の違和感や鈍さが数分間現れるなどがあります。脳梗塞の前兆となる「たまに起こるしびれ」減塩で高血圧を予防しTIAを防ぐ。カリウムで高血圧を予防。

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■しびれの名医

聖マリアンナ医科大学 内科学神経内科 教授
長谷川康弘(はせがわやすひろ)先生

■脳梗塞(のうこうそく)

脳梗塞(のうこうそく)とは動脈硬化などにより作られる血栓によって脳の血管が詰まり、その先にある脳細胞が壊死してしまう病のことです。
最大の原因は乱れた食生活からくる高血圧です。

■脳梗塞の前兆となる「たまに起こるしびれ」

たまに起こるしびれは脳梗塞の前兆であることがあります。
高血圧によって起きた動脈硬化部分は進行すると膨らんできます。
この動脈硬化部は負担がかかってこわれることもしばしばあります。
すると血小板があつまり血栓を作って傷口を塞ごうとします。
ところが血液の流れが速いため血栓が剥がれ、小さな欠片となって飛んでいくことがあります。
この血栓が脳の血管を一時的に詰まらせて小さな梗塞を引き起こします。
これこそが脳梗塞の前兆となる「たまに起こるしびれ」になります。

■TIA(Transient Ischemic Attack)一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)

TIAとは一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)のことで、手足などにしびれが起きたり、感覚が鈍くなるのがよくある症状です。
TIAの特徴は、詰まらせる血栓が小さく数分で溶けて無くなるため、同時にしびれなどの症状も治まることです。
そのため多くの人が、たいした事がないと考えてしまい、その後訪れる大発作を予防できません。
過去5年の研究では、TIA発症後の早い時期に脳卒中に至ることが分かってきています。
48時間以内に5%のTIA患者が脳梗塞を発症しています。
20人に1人がTIAから脳卒中に移行しやすいそうです。

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■TIAと頸動脈の動脈硬化

総頸動脈は左右の耳たぶから垂直に下ろした首筋にある動脈で、直径7ミリくらいで小指位の太さの血管です。
内頸動脈と外頸動脈の2本に別れています。
この枝分かれしている部分は動脈硬化を起こしやすい部分でもあります。
動脈にLDL(悪玉コレステロール)等が沈着して盛り上がってくると、動脈が細くなってきます。
そして進行してさらに細くなってくると血流もどんどん速くなってしまいます。
するとアテロームと呼ばれるLDL等の脂質や老廃物が蓄積されてできた固まりが傷付いてしまいます。
そして血流の勢いでアテロームが破れてしまいます。
すると血小板がそこを塞ごうと集まってきて、その結果血栓が出来てしまいます。
しかし血流が速いために血栓が剥がれて飛んで行き、脳の動脈を詰まらせてしまいます。
詰まった部分の脳機能が一時的に障害を受けてしまいます。
しかし血栓が小さいためすぐに溶けて無くなります。
そのためしびれ等の症状は数分~10分程度で消えてしまいす。
血栓が飛びやすい場所は、手足の動きや感覚を司る部分になります。
TIAの症状としては手足のしびれ以外にも目がかすむ、ろれつが回らない、めまい等があります。
TIAが起きたら重度の動脈硬化を起こしている証拠になります。
右脳だと左半身に、左脳だと右半身の片方に起きます。

■危険なしびれの見分け方

・身体の片側だけがしびれる
・薄い手袋ごしに触れている感覚
・同じ側の手と口元が同時にしびれる
・突然の違和感や鈍さが数分間現れる

TIAの疑いがあるときはすぐに専門医を受診し、脳の精密検査を受けることが大切です。

■減塩で高血圧を予防しTIAを防ぐ

TIAを防ぐには危険因子である高血圧を防ぐことです。
近年高血圧に襲われる患者の数は横ばいの一途。
そこで高血圧患者を減らすべく、従来よりさらに厳しく塩分摂取基準が設けられました。
●塩分の1日の摂取量
・成人男性:9g
・成人女性:7.5g

■カリウムで高血圧を予防

カリウムは体内に入った塩分を排出しやすくする栄養素。
高血圧予防に有効なカリウムの1日の摂取量は3500mg。
日本人は平均2/3ほどしか摂れていないそうです。

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