舌は様々な味や刺激を感じ取る非常にデリケートな器官です。他の部位と比べても多くの神経や血管が集中しています。そのため血液などを通じて様々な臓器の異常がいち早く現れる場所でもあります。舌は神経や血管が集中しているので血液などを通じて様々な臓器の異常がいち早く現れる場所でもあります。白い舌は肝臓ガンの疑いあり。雛壁舌(しゅうへきぜつ)は胃の疾患の疑いあり。黒い舌は副腎ガンの疑いあり。赤い舌は萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)の疑いあり。まだら色の舌は膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)の疑いあり。

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■白い舌は肝臓ガンの疑いあり

肝臓ガンを発症すると、肝細胞が自分を大きく成長させるための特殊な物質を放出します。
その物質は舌にも到達し、舌の表面に無数にある乳頭という凸凹をどんどん成長させてしまいます。
すると乳頭の先にある角質という白い部分も広がり、舌全体が白くなってしまいます。
白い舌は多くの場合、舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の苔がほとんどです。
体調不良やアルコールの飲み過ぎ、喫煙などで起こりますが、特に治療する必要はありません。

■雛壁舌(しゅうへきぜつ)は胃の疾患の疑いあり

舌の深い溝が現れてから数週間消えなければ消化器を検査することが大切です。
舌に深い溝ができる雛壁舌(しゅうへきぜつ)は別名ひだ舌とも呼ばれる症状です。
ほとんどの場合は問題ありません。
しかしまれに胃の疾患が隠れている場合もあるので、急に深い溝が現れた時は消化器内科を受診しましょう。

■黒い舌は副腎ガンの疑いあり

副腎は腎臓の上にある小さな器官で、主に血圧のコントロールに関わっています。
副腎ガンは副腎にできる悪性の腫瘍です。
原因は日焼けなどで肌を黒くするメラニン色素です。
副腎にガンができると、脳の下垂体(かすいたい)という場所からメラニン色素を活性化させるホルモンが分泌されます。
すると舌を初め、指先や関節など身体の様々な場所が黒くなってしまいます。
舌が黒くなる異変にはメラノーマという皮膚ガンの可能性もあります。
もし黒いシミが2~3週間経っても消えない場合は、皮膚科や口腔外科などで検査を受けましょう。

■赤い舌は萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)の疑いあり

通常健康な舌の表面は薄いピンク色をしています。
萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)とは、本来ならヒダのおおわれている胃の内壁からヒダがなくなり、つるつるの状態になってしまう病です。
ピロリ菌などによって長期間胃の粘膜が炎症を繰り返すことで、胃のヒダがなくなってしまいます。
萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)は50歳を超えるころには多くの人に現れる一般的な病です。
しかし舌が赤く変化している場合は萎縮があり、進行し胃ガンが発症しやすい状態になっていると言われています。
萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)になると、胃から吸収されるはずのビタミンB12が吸収されなくなります。
すると赤血球が作られなくなり、身体は貧血状態になぅってしまいます。
こうなると舌に栄養が行き届かなくなり、舌の表面の乳頭がどんどん萎縮していきます。
そしてその舌にある血管の色が表面に現れ、赤い舌になってしまいます。
貧血が疑われるときは目の下の内側の色をチェックすることが大切。
白くなっていると貧血を起こしている可能性があります。

■まだら色の舌は膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)の疑いあり

まだら舌は、舌の表面の赤と白の部分が地図のようにまだらになっている状態。
別名は地図状舌(ちずじょうぜつ)と呼ばれています。
膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)とは自己免疫疾患の一種です。
本来は自分を守るはずの免疫細胞が突如暴走して全身を攻撃し様々な異変が現れます。
代表的な症状は皮膚に発疹ができてただれるというものです。
その他にも関節に炎症が起こったり、ひどい場合は失明にいたることもあります。
膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)は難病指定されている病で原因は分かっていませんが、早期発見すれば症状を抑えられます。
もし舌がまだらになって皮膚に発疹が現れたら膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)の可能性があります。
ドライマウスによってまだら舌になる事もあります。
ドライマウスは自己免疫疾患で、シェーグレン症候群の代表的な症状です。

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