■セカンドオピニオンについて

担当医から提示された治療法に疑問を持ったり、手術が必要なのかなど、複数の治療法を提示されて迷うことも多くあります。
そのような時に、患者自身が十分納得して治療の選択の決断をするため別の医師に意見を求めるのがセカンドオピニオンです。
癌などの病気を宣告されたときに動揺して何も考えられないということが多くあります。
そういうときにこそ自分の側に立って理解し、納得のいく治療を受けるためにセカンドオピニオンを活用するとよいです。



■胃癌のセカンドオピニオンを受けるために知っておきたいこと

・正確な病名
・場所、大きさ、深さ
・転移の有無
・進行度
・標準治療、それ以外の選択肢
・治療効果や生存率
・危険リスク

病気の状態で標準治療やそれ以外の選択肢が決まってきます。
治療の選択肢が決まると、治療効果やそれによる生存率、治療を受けた場合の後遺症・合併症などのリスクなどに関しての情報を集めることができます。
標準治療は患者さんを治すために最も推奨できる治療のことをいいます。
患者さんの状態によっては標準治療がベストな治療といえないこともあります。

■胃癌の治療

胃癌は胃の内側に発生して、胃の中にあるリンパの流れに癌が入って胃の外側に広がっていきます。
癌が進むにつれリンパ節の転移の程度が激しくなってきます。
治療方針は進み具合によって決まってきます。
癌が胃の壁の粘膜に留まっている間は、口から入れる内視鏡で治療が可能です。
しかし癌が粘膜の下の層まで深くなってくると、癌が胃の周りのリンパ節に転移をしている危険性があるので、胃を部分的に切除したり、あるいは胃を全部取る手術治療が必要になります。
癌が胃の下の方にある場合は、癌の細胞は胃の下の方に流れますが上の方にはあまり流れないので、胃の上を残す手術が可能になります。
癌が胃の上の方にある場合は、癌は主に下の方に流れて行くので、結果として胃を全部取る治療が必要になります。
仮に胃の下の方を少し残すことができたとしても、手術後に胃酸が逆流したり、生活の質が著しく低下してしまうので、胃を全摘出した方が良い場合があります。

■他の癌の治療

他の癌の場合は、抗癌剤、放射線などの治療などが第一選択になる場合があります。
治療の選択の決断をするときは、セカンドオピニオンで知識を得た方がよいです。

■セカンドオピニオンを受ける手順

●担当医に連絡をする
セカンドオピニオンを受けるために、まず担当医に連絡をします。
通常セカンドオピニオンの手続きには2~3週間かかることもあります。

●別の医療機関や医師を探す
通っている医療機関の医療連携室というところで聞くことができます。
地域の癌診療連携拠点病院の相談支援センターにも医療機関の情報があります。
国立癌研究センターの癌情報サービスのホームページにもセカンドオピニオンを受けられる医療機関が掲載されています。

●担当医に紹介状やデータをもらう
担当医からこれまでの患者の経過や検査結果などが記載された情報と紹介状をもらいます。
X線やCTなどの画像データも必要です。

●セカンドオピニオンの予約
●セカンドオピニオンを受ける
●担当医に相談する

セカンドオピニオンを受けて、どのような選択をしたかを担当医に話します。
セカンドオピニオンを受けたところで治療をしたい時も、一度担当医に報告しましょう。
癌などは命に関わる病気なので、担当医も患者さんが急にいなくなってしまうと心配します。

■セカンドオピニオンに聞く際のポイント

・メモの活用
・聞きたい事をまとめておく
・家族などと一緒に聞く
・癌の情報を集める

セカンドオピニオンを受けることは患者の当然の権利でもあるので、遠慮なく申し出た方がよいです。
セカンドオピニオンを申し出たときに不機嫌になるような医師がいる医療機関は治療を受けない方がよいです。