漢方では気(き)・血(けつ)・水(すい)のバランスで体が作られていると考えられています。




■漢方薬

漢方は飲んですぐ効く場合もありますが、体質が良くなったと感じるまでには1ヶ月ほどかかるものが多いです。
効かない場合は、漢方を変えることもあります。
漢方薬は、お湯に溶いて飲んだ方が生薬の吸収が良くなるので、より効果が出やすくなります。
また美味しいと感じる漢方は、その人に合っている漢方薬になります。
漢方薬は副作用が比較的に少ないですが、少しでもおかしいと感じたら主治医に相談しましょう。

■冷えを起こす病気等

 ・低栄養
 ・貧血
 ・慢性心不全(まんせいしんふぜん)
 ・抹消循環不全(まっしょういゅんかんふぜん)
 ・甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)
  代謝が低下してしまいます。
 ・膠原病(こうげんびょう)
  血管が詰まって血流が悪くなることがあります。

■漢方の気(き)・血(けつ)・水(すい)

漢方には気(き)・血(けつ)・水(すい)という考え方があります。
気(き)というのは生きるためのエネルギーで、元気の気、病気の気です。
身体を支えるための血(けつ)は、主に血液です。 水(すい)はリンパ液などになります。
このバランスで体が作られていると考えられています。

■気虚(ききょ)、血虚(けっきょ)、お血(おけつ)、水毒(すいどく)

気が不足する「気虚(ききょ)」は、生命エネルギーが低下し、新陳代謝が低下して冷えにつながります。
そしてまた血液が不足する「血虚(けっきょ)」というのも、同じように新陳代謝の低下につながります。
そしてその血流が悪くなる「お血(おけつ)」という状態は、血流障害タイプの冷えにつながります。
「水毒(すいどく)」は、水が溜まってしまうものは、水分貯留タイプの冷えにつながっていきます。



■気虚(ききょ):新陳代謝低下タイプの症状

 ・だるい、疲れやすい
 ・食欲があまりわない
 ・下痢をしやすい
 ・カゼをひきやすい
 ・寒がり

■血虚(けっきょ):新陳代謝低下タイプの症状

 ・肌の乾燥
 ・眠れない
 ・集中力の低下
 ・髪が抜ける
 ・爪がもろい
 ・顔色が悪い

■お血(おけつ):血流障害タイプの症状

 ・生理痛や肩こりがひどい
 ・目の下にクマができやすい
 ・唇が紫がかっている
 ・アザができやすい
 ・指先やカカトが荒れやすい
 ・舌の裏の静脈が青黒く腫れている

■水毒(すいどく):水分貯留タイプの症状

 ・むくみやすい
 ・頭痛、頭が重い
 ・尿が近い
 ・めまい、耳鳴り
 ・吐き気
 ・舌に歯の跡が付く

■養生(ようじょう)

漢方で大切なのは、気(き)・血(けつ)・水(すい)の流れを整えるために養生(ようじょう)することです。
養生(ようじょう)というのは、生活習慣を改め、生命の質を高めるということになります。
・入浴
 しっかり湯船に浸かる ・服装  首元・腹部・足元を温める
 きつい下着は避ける
・運動

筋肉は熱産生のために必要なので、ストレッチをしたり筋トレをしたりすることが大切です。
水毒(すいどく)を起こすような冷たい水分を摂り過ぎない。
塩分や甘い物はほどほどにする。 マッサージをしてむくみを取る。
冷房は控えめにすし、室内外の温度差に注意する。

■気虚・血虚:新陳代謝低下タイプの漢方薬

胃腸の働きを整え代謝を高めて熱を作り出しやすいように改善します。
 ・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
 ・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
 ・清暑益気湯(せいしょえっきとう)
 ・人参養栄湯(にんじんようえいとう)
 ・人参湯(にんじんとう)

■お血:血流障害タイプの漢方薬

血流を改善し、全身の血行を良くする漢方。
 ・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
 ・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
 ・加味逍遥散(かみしょうようさん)
 ・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
 ・温経湯(うんけいとう)

■水毒:水分貯留タイプの漢方薬

余分な水分を排出して、体を冷やさないように改善します。
 ・五苓散(ごれいさん)
 ・苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)
 ・防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
 ・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
 ・真武湯(しんぶとう)

■漢方薬!麻黄湯、大黄甘草湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、防風通聖散