高齢者は薬の数が増え、肝臓や腎臓の機能低下により副作用が起こりやすくなります。
薬の飲み合わせによる副作用、薬の飲み間違いによる副作用に注意することが大切です。
新しく薬を服用するときは副作用を確認しておくことも大切。




■高齢者に薬の副作用が多い理由

・薬の種類が増える
・肝臓や腎臓の機能低下
・薬の飲み忘れや飲み間違いが増えるため

高齢者になると高齢者特有の理由で、薬の副作用のリスクが高まってしまいます。
年代が上がるに従って薬の数が増えていきます。
75歳以上になると7つ以上薬を服用している場合が少なくありません。
適正な処方で正しく使用していれば重大な薬の副作用は稀ですが、十分な配慮が必要になります。

■薬の飲み合わせによる副作用

薬は単独でも副作用がありますが、複数の薬を飲み合わせることで強い作用が出ることがあります。
のどが渇く、尿が出にくいといった副作用の症状はかぜ薬で起こりますが、抗うつ薬や抗不整脈薬などの飲み合わせで強く出ることがあります。
めまいや腹痛といった症状は血圧を下げる降圧薬でも起こりますが、抗うつ薬や抗精神病薬といったものの飲み合わせで強く出る場合があります。
眠気の症状は、花粉症などで抗ヒスタミン薬を飲んでいるとよく起こりますが、抗菌薬やかぜ薬などの飲み合わせで起こりやすくなることがあります。
そのため車などの運転などは注意が必要になります。

■肝臓や腎臓の機能低下による副作用

高齢になると薬を代謝分解する肝臓の機能や、薬を排出する腎臓の機能が低下していきます。
通常は薬を服用すると胃に入り小腸から吸収されます。
吸収されたあと肝臓に行き、肝臓で薬の一部は代謝分解されます。
代謝分解されなかったものが血液に乗って全身を巡り、作用する部位に到達して効果がでます。
そのまま腎臓から排泄される場合もありますが、高齢になると肝臓の薬を代謝分解する力が弱くなり低下してしまい、腎臓から薬が排泄される力も弱くなります。
こうなると薬が体内に留まって、結果として薬の作用が長く続いてしまい、それによる害が出てきます。



■新しく薬は副作用を確認しておく

新しい薬を飲み始めた時は、あらかじめどのような副作用が出るかを確認して注意することが大切です。
いつもと違う症状が出たときは、直ぐに医師や薬剤師に症状を伝えることが重要です。
医師はさらに投与量を減らしたり、別の薬にかえるなおdの変更をしてくれます。

■薬の副作用への注意点

・体調の変化に注意
 薬を飲んだ後に体調の変化をよく観察しましょう。

・いつもと違う反応を把握
 どの薬で、何時、何処に、どんな症状が出たかを詳しく把握することが大切

・医師や薬剤師に相談
 そのメモを持って医師や薬剤師に相談する。
 自己判断は危険です。

・指示に従う
 服薬を継続するか中止するかといったような指示をあおぎます。
 必要があれば医療機関に再受診も必要になります。

■薬の飲み間違いに注意

高齢になると薬が増えてくるので、混乱して飲み忘れや飲み過ぎなどが起こってしまいます。
すると十分な治療効果が得られない、量を多く飲んで副作用が起こってしまう危険性があります。
薬は形や色が似ているものがあるので、飲み間違いは十分に注意が必要です。

■飲み間違いの予防

複数の病気で1回に飲む薬が何種類もある場合は病気ごとに薬が処方されますが、それを病気ごとではなく、1回分ごとに包んでもらうということも出来ます。
これは有料ですが、薬局で薬剤師に頼めば行ってもらえます。
さらに1回分になったものを、市販されているポケットのついたカレンダーなどに入れておくと、さらに飲み忘れを防ぐのに役立ちます。
正しい服用は十分な治療効果を得るためにとても重要なことです。

■薬の副作用を減らすポイント

かかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師を持つ。
色々な医療機関から出された処方箋を一カ所の薬局にもって行って調剤してもらいます。
すると全ての服薬の記録が一カ所で管理されるので、十分なチェックが出来るようになります。

■薬の飲み合わせ!お薬手帳の使い方、ビスホスホネートとワルファリン!