ビスホスホネートやワルファリンなどの薬は飲み合わせに注意が必要です。
ビスホスホネートはカルシウム剤や飲食物に注意が必要です。
ワルファリンはNSAIDsの一部や納豆(ビタミンK)との飲み合わせに注意が必要です。
お薬手帳を使い一冊で管理するといざという時に便利です。




■薬の飲み合わせについて

高齢になればなるほど薬の数が増えて、場合によっては7剤も10剤も服用している人もいます。
薬と薬、薬と飲食物との飲み合わせの問題が出たり、思わぬ副作用や治療効果が得られないということもあります。

■薬の体内濃度

薬の十分な治療効果を得るためには、薬の体内濃度が、ある一定のレベルに保たれるということが必要になります。
薬を服用すると小腸から吸収され、薬の体内濃度は除々に上がりピークに達し、また除々に下がっていきます。
薬の体内濃度が十分な治療効果があるレベルにあれば良いのですが、ここで別の薬や飲食物を摂ると、体内濃度が上がり副作用が起こったり、逆に濃度が下がって薬の効果が得られずに治療に失敗してしまうこともあります。

■ビスホスホネートと骨粗しょう症の処方薬

●ビスホスホネートと同時に取ってはいけない薬等
 ・処方箋のカルシウム剤
 ・市販薬のカルシウム剤
 ・健康食品のカルシウム
 ・飲食物の牛乳

ビスホスホネートを単独で服用すると、胃から小腸に行き、吸収されて血管に入って全身を巡り、作用部位の骨に到達します。
そして治療効果が発揮されます。
しかしカルシウムを含む薬や飲食物を一緒に摂ったり服用したりした時に、薬と結合して吸収が十分に行われないということになってしまうこともあります。
ビスホスホネートは飲食物の成分や薬などと結合しやすい薬です。
ビスホスホネートを飲んでいるからといって、食事をしてはいけないということではありません。
薬の服用や食事の時間を上手くずらせば問題ありません。
ビスホスホネートはカルシウム以外にも様々な薬や飲食物との組み合わせが問題になるので注意が必要です。
ビスホスホネートは、朝起きて直ぐに服用するタイプの薬です。
30分以上経過してから朝食などを摂るようにします。



■ワルファリンとNSAIDsとの飲み合わせ

ワルファリンは心筋梗塞や脳梗塞を予防する抗凝固薬です。
ワルファリンは血液の固まりや血栓が出来るのを防ぐ薬です。
ワルファリンの飲み合わせで注意が必要なのが、NSAIDsと呼ばれる非ステロイド性消炎鎮痛薬の一部です。
一部のNSAIDsは、ワルファリンの肝臓での代謝分解を妨害してしまいます。
そのため薬が体内にいつまでも残ってしまい、その結果ワルファリンの作用が強く出てしまいます。
すると脳出血や、内視鏡での検査や治療している場合に出血してしまう恐れがあります。
NSAIDsが必要な場合は、ワルファリンを服用しているということを医師や薬局の薬剤師に必ず伝えるようにする必要があります。
ワルファリンとの飲み合わせに問題がない薬に変更してくれたりします。

■ワルファリンと納豆(ビタミンK)との飲み合わせ

ワルファリンは納豆(ビタミンK)との飲み合わせの問題もあります。
納豆には、ビタミンKを大量に作る納豆菌が含まれています。
ビタミンKがワルファリンの作用を弱めてしまうことがあり、治療効果が得られなくなります。
すると血栓が出来やすくなります。
納豆菌の効果は2~3日続きます。
納豆は1パックでも危険なので十分注意が必要です。
ワルファリンと納豆(ビタミンK)との飲み合わせの対策としては、納豆を食べないということが基本になります。
ワルファリンを飲むことによって心筋梗塞や脳梗塞をしっかり予防することがとても重要です。
サプリメントなどでビタミンKを摂ることも避けた方が良いです。
医師や薬剤師に必ず相談しましょう。

■お薬手帳

治療の内容や服用している薬の種類を、正確に伝えるということは難しい点があります。
そこで役に立つのがお薬手帳です。
お薬手帳一冊で、危険な薬の飲み合わせの多くを防ぐことが可能となります。
全ての薬を記載することが重要です。

■お薬手帳の使い方

 ・医療機関や薬局にお薬手帳を持参する
 ・処方薬だけではなく市販薬や健康食品も記入する
 ・お薬手帳は一冊にまとめる
 ・お薬手帳はいつも側に置いて外出する時は携帯する

災害の時や外でケガをしてしまった時にお薬手帳を医師や薬剤師に見せると、迅速かつ適正に対応を取ってもらうことができます。