狭心症は動脈硬化などで冠動脈が狭くなり胸などに痛みが起こる病気です。
通常はカテーテルによるステント治療が行われます。
小さな血管の場合は薬剤溶出性バルーンによる治療を行います。
血管けいれん型狭心症は喫煙・アルコール・ストレスなどにより血管のけいれんが原因で起こる狭心症です。
高血圧の状態が長く続くと心不全の原因になります。




■狭心症について

心臓の周りには心臓を取り囲むように冠動脈(かんどうみゃく)がはしっていて、心臓の筋肉に血液が送られています。
狭心症とは冠動脈が動脈硬化で狭くなり血液が流れにくくなっている状態をいいます。

■カテーテルによる狭心症の治療

ステントによる治療にはカテーテルと呼ばれる細いチューブが使われます。
太ももの動脈の血管や腕の動脈の血管などからカテーテルを挿入して治療します。
カテーテルを動脈が狭くなった部分の近くまで入れ、そこでバルーンち呼ばれる風船を広げます。
カテーテルを抜くとステントという金属が残され、血管を広げた状態に保つという治療法です。

■薬剤溶出性バルーンによる治療

通常は太さが2mm以下の血管にはステントは入れません。
小さな血管の場合は詰まっていても周辺の血液が補ってくれて何も起こらないことが多く、症状がなけらば薬で様子をみます。
症状で困っている場合は、細い血管に対して薬剤溶出性バルーンという治療を行います。
細い血管の詰まっているところまでカテーテルを入れ、薬が塗ってある風船を膨らませて治療します。

■狭心症の薬

ニトログリセリン(舌下錠・スプレー)などで症状を鎮めます。
β遮断薬・カルシウム拮抗薬・硝酸薬で症状を予防します。
スタチンで動脈硬化を改善します。
アスピリン・クロピドグレンなどで血栓を防ぎます。

また狭心症の人は高血圧や糖尿病などの持病を持つ人が多いので様々な薬を合わせて飲む人が多いです。
薬の数が多くなると副作用の起こる可能性が高くなります。

■血管けいれん型狭心症

狭心症には動脈硬化型狭心症と血管けいれん型狭心症があります。
動脈硬化型狭心症は動脈硬化によって冠動脈が狭くなり、血液が流れにくくなって起こる狭心症です。
血管けいれん型狭心症は、血管のけいれんが原因で起こる狭心症です。
喫煙やアルコール・ストレスなどが原因で冠動脈の一部がけいれんを起こし、血液の流れが悪くなって胸の痛みなどが起こります。
血管けいれん型狭心症は安静時によく起こり、特に寝ている深夜から早朝に胸が締め付けられるような痛みが起こります。

■血管けいれん型狭心症の判断ポイント

●安静時の胸の痛み
安静時に胸の痛みが起こるかどうか。

●カテーテル検査
カテーテルを心臓の冠動脈に通し、けいれいんを誘発する薬を流すと実際にけいれんが起きるかどうかみます。

●薬の効き
狭心症の薬を数種類試してみて薬の効き目をみます。

●他の病気の有無
睡眠時無呼吸症候群などにより胸の痛みが起きることもあるので、他の病気があるかどうかを調べます。



■心不全について

心不全とは、心臓の機能が低下して十分な量の血液を全身に送り出せない状態のことをいいます。
一度心不全になると完全に元に戻すことは難しくなります。
ただし色々な薬を使い分けて日常生活に支障がない状態まで回復する場合もあります。

■高血圧と心不全

高血圧になると動脈の壁が厚くなって常に高い圧力がかかる状態になります。
全身に血液を送り出すためには、心臓をより強い力で血液を送り出さなければいけなくなります。
すると次第に心臓の筋肉がさらに厚くなり、上手く伸び縮みが出来なくなってしまいます。
高血圧の状態が長く続くと次第に心臓の機能が低下していき心不全の原因になってしまいます。
高血圧で心不全になる人は狭心症や心筋梗塞を合併していることが多いといわれています。

■心臓リハビリテーション

心臓病になり運動量が下がって体力が低下すると動悸や息切れが起こることがよくあります。
こういう人のために心臓リハビリテーションがあります。
心臓リハビリテーションとは、運動・薬・栄養・環境などを総合的に知るためのプログラムをいいます。
まずは安心して歩けるスピードのウォーキングから始めると良いです。
慣れてきたら息が切れない範囲でスピードを上げていくと体力も向上してきます。
1回30分以上の有酸素運動を週に3回以上行うと心筋梗塞などの予防効果があるといわれています。
運動を続けていくと全ての生活習慣病を改善してきて、薬を減らせる可能性も出てきます。
症状がある場合は運動を中止し、医師に相談しましょう。
また気温差が大きいときや早朝の運動は、血圧が急に高くなる危険性があるので注意しましょう。

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