乳がんは早期発見して適切な治療を行えば治る可能性が高いといわれています。
乳がんは生活習慣の変化が大きな原因と考えられています。
マンモグラフィを使って乳がん検診が行われていますが、すべての乳がんが見つかるわけではありません。
乳がん検診のマンモグラフィは必ず受けるようにし、場合によって超音波検査も受けるようにすると乳がんの早期発見につながる可能性が高くなります。




■乳房(にゅうぼう)の仕組み

乳房(にゅうぼう)には、母乳を作る小葉(しょうょう)というブドウの房のような組織と、小葉(しょうょう)で作られた母乳を乳頭まで運ぶ乳管(にゅうかん)という細い管があります。
乳がんは乳管(にゅうかん)の細胞から発生します。

■乳がんについて

乳管の細胞が突然変異などでがん化し、乳管の中で増殖してかたまりを作っていきます。
乳管の中で閉じ込められた状態で見つかることを非浸潤がんといいます。
この状態であれば手術をすることで治すことが可能です。

乳管の中である程度増えていくと、乳管を破るか、乳管の中をつたわるようにして広がっていきます。
多くの乳がんは乳管を破って外へ出て行きます。
この乳管を破って外に出て行くことを浸潤がんといいます。
いったん浸潤が起こると、がん細胞がリンパ管や血管に入り込み体全体に広がっていったりします。
しかし通常はがん細胞も免疫細胞にやっつけられています。
ただし相当長い期間浸潤状態が続くと大事な臓器に流れて転移してしまうこともあります。
転移がいったん起こると完全に治すことが難しくなってしまいます。
そのためこの前の段階で治療することが大切になります。

■乳がんの主な危険因子

・肥満
・アルコールの過剰摂取
・喫煙
・閉経後の運動不足

■乳がん検査

・マンモグラフィ乳がん検査
・超音波検査
・生検(せいけん)



■マンモグラフィによる乳がん検査

マンモグラフィは乳がん検診のときに使われる代表的な検査法です。
マンモグラフィでは乳房を圧迫してX線撮影を行います。
乳房を薄く圧迫する理由は、なるべく重なりをなくして診断をしやすくするためと被爆量を減らすためです。
マンモグラフィの石灰化(せっかいか)からカルシウムが沈着している状態を診て良性か悪性かをある程度区別します。
マンモグラフィでは年齢により乳腺が萎縮していると乳房が黒く写ります。
乳腺の密度が高いと乳房が白く写るため腫瘤(しゅりゅう)と区別が難しくなります。
若い人ほど乳腺が豊富に残っているので腫瘤(しゅりゅう)との区別が難しくなります。
つまりマンモグラフィは乳腺の密度が低い高齢の人に有効とされています。

■超音波検査による乳がん検査

超音波検査は検診でも任意の人間ドックなどでも用いられる検査法ですが、主に精密検査で使われます。
超音波検査では超音波をあてて反射してくる情報を画像化します。
乳腺の中に黒く写る癌を見つけやすくなります。
超音波検査では乳腺の密度が高い若い人に有効とされています。

■生検(せいけん)乳がん検査

乳がんが疑われたときは病変の一部を採取し、良性なのか癌なのかを調べます。

■普段から自分の乳房の状態を知っておく

普段から自分で乳房の状態を知っておくようにすると、わずかな変化に気づくことができるようになります。
乳房が張っていない生理が終わった後などに触って確認するとよいです。

■乳がん治療の名医(2016年11月時点)

がん研有明病院 乳腺外科部長
岩瀬 拓士(いわせ たくじ)先生
乳がんの診断と治療、特に手術治療の専門医です。

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