働く人の多くが疲労を感じているといわれ、人によって様々な疲労を抱えています。
厚生労働省の調査では、日本の就労人口の約4割(3000万人以上)が6ヶ月以上疲労を感じているといわれています。
疲労は放置していても改善せず、命に関わる危険な病気になってしまう危険性もあります。
疲労は原因を特定して対策をとることが大切です。
疲労を感じたときは体の中の細胞が傷ついていることが考えられます。
十分な休息を取って疲労感を取ることが大切です。
休息を取っても疲労感が取れないときは医療機関を受診しましょう。




■疲労と上手く付き合うことがポイント

疲労は悪者ではなく体の異常を知らせてくれる重要なアラーム信号でもあります。
長時間の作業などをすると、細胞レベルではタンパク質に傷が付いたり遺伝子レベルでも傷が付いてきます。
そのまま放置してしまうと最後には細胞が壊れてしまいます。
すると体が病気になってしまったりします。
疲労を感じたら疲労解消をする対策を講じていくことが大切になります。
上手く疲労感と付き合っていくことが健康な生活をすることにつながっていきます。

■疲労の原因になるストレス

●身体的なストレス(過労・過度な運動など)
●精神的なストレス(人間関係・仕事など)
●物理的なストレス(紫外線・騒音など)
●生物学的なストレス(ウイルス・細菌など)
●科学的なストレス(化学物質など)

長期間に渡って疲弊している状態でカフェインなどを摂ると体の歪が大きくなってしまうので避けた方が良いです。

■疲労と睡眠

睡眠に関係しているのは脳の中の自律神経の中枢になります。
ここから心臓の動きや呼吸、体温の調整などの指令が出されています。
自律神経の中枢の細胞は、日中のストレスや運動などで発生する活性酸素によって傷ついていきます。
この細胞の傷が疲労の原因になります。
細胞の傷が増えると疲労感を感じさせる疲労因子FFというタンパク質が増加し、脳内では疲れたというアラームを出し体に休息を求めます。
細胞の傷を回復させるのが疲労回復因子FRと呼ばれるタンパク質です。
疲労回復因子FRは睡眠中に最も増加します。
しかし睡眠が十分に取れないと疲労回復因子FRが増加せず、細胞の傷が修復されないため疲労が取れません。

■疲労対策のポイント

規則正しい生活で体内時計を整える
7時間程度の睡眠をとる
睡眠薬の処方

自律神経系の歪の改善には十分な休養が必要になります。
休養の代表が睡眠になります。
健康な疲労であれば、2〜3日の休養で疲労は回復します。
十分に休養を取っても1ヶ月以上疲労が続く場合は医療機関を受診しましょう。



■疲労が続くと起こる病気

・脳卒中
・心筋梗塞
・狭心症
・メンタルヘルス障害

■疲労解消法

・睡眠
・入浴
・クエン酸
・赤身の魚
・鶏の胸肉
・森林浴

鶏の胸肉や赤身の魚にはイミダゾールペプチドという疲労回復物質が多く含まれています。
クエン酸は活動するためのエネルギーになり、疲労回復効果があります。
入浴で体を温めることで血流がよくなり疲労解消に効果的です。
入浴はぬるめの温度で10〜15分程度が疲労解消におすすめです。
森林浴では緑の香りによるリラックス効果で自律神経が休まり疲労解消に効果的です。
緑茶の香りにも森林浴と同じような疲労解消効果が期待できます。

■疲労を起こす病気

甲状腺機能低下症、貧血、肝炎、糖尿病、肺がん、がん、更年期障害、睡眠障害など

■甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)

甲状腺ホルモンは甲状腺で作られます。
甲状腺ホルモンは体が活動するために必要なエネルギーを作り出す大切なホルモンです。
甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)になると、むくみ、甲状腺の腫れ、便秘、寒気、脱毛、徐脈、記憶力の低下、コレステロール上昇、月経過多、皮膚の乾燥、疲労感などの症状が現れます。

■慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん)

慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん)とは、激しい疲労のために日常生活が障害されている状態が半年以上続いている状態をいいます。

■慢性疲労症候群の症状

激しい疲労感、微熱、頭痛、のどの痛み、関節痛、筋肉痛、脱力、筋力低下、思考・集中力の低下、睡眠障害、首のリンパ節の腫れなどがあります。

■慢性疲労症候群の治療法

・漢方薬:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、十全大補湯(じゅうぜんたいほうとう)
・規則正しい生活
・ビタミンC、ビタミンE、イミダゾールペプチド