大腸がんは進行が遅く見つかったときは進行していることが多いので、便潜血検査や大腸内視鏡検査で大腸がんの早期発見が大切になります。
大腸で見つかるポリープが腺腫(せんしゅ)だと大腸がんになりやすい体質です。
大腸がんは生活習慣の影響が大きいので、禁酒・禁煙・運動が大腸がん予防に効果的だといわれています。




■大腸がんについて

近年、胃がんや肺がんを抜いて大腸がんが最も多くかかるがんとなっています。
大腸がんは自覚症状が出た時点では進行していることが多いです。
毎年5万人もの人が大腸がんで亡くなっています。
大腸がんは進行がゆっくりなので、発見に3〜4年かかってもそれほど心配する必要はないそうです。
毎年大腸がん検査を受けることで大腸がんの発見率は大きく上がり、大腸がん死亡率を大きく減らせます。

■大腸がんのリスクを上げる要因

・飲酒
・喫煙
・運動不足

腺腫の出来やすさは遺伝だけではなく生活習慣の影響も大きいです。

■大腸がん検査の大腸内視鏡検査で便秘が改善されることがある

大腸内視鏡検査を行うと、それをきっかけに便秘がよくなる人が結構います。
便秘の人は硬い便が腸にひっかかってなかなか出ないことで、また便が硬くなっしまうという悪循環が繰り返される人がいます。
大腸は人によって形が違い、中には腸がねじれている人もいます。
ここに便が詰まって慢性的な便秘になってしまう人もいます。
大腸内視鏡検査を行うときには強力な下剤を使って一度腸を空っぽにします。
そのため腸を完全にリセットすることができ、便秘の悪循環を取り去って良いリズムに改善することができます。
大腸がん検査の前に2Lもの強力な下剤を4時間かけて飲み、腸を空っぽにします。

■腺腫(せんしゅ)と大腸がんの危険性

大腸で見つかるポリープは、悪性、良性、良性(腺腫(せんしゅ))の大きく3つに分かれます。
腺腫(せんしゅ)とは将来がんになる確率が高い良性のポリープをいいます。
腺腫(せんしゅ)は腫瘍であり、腺腫(せんしゅ)の1〜5%ぐらいが大腸がんになるといわれています。
大腸で見つかるポリープが腺腫(せんしゅ)なしであれば大腸がんになりにくい体質だと考えられます。
逆に大腸で見つかるポリープが腺腫(せんしゅ)であれば大腸がんになりやすい体質だと考えられます。
腺腫(せんしゅ)が見つかった人は別の場所にまた腺腫(せんしゅ)ができやすいと考えられます。
若い時には腺腫(せんしゅ)ができにくいかどうかは判別しにくく、50歳ぐらいで腺腫(せんしゅ)ができにくいかどうかわかってきます。
50歳ぐらいで腺腫(せんしゅ)が出来ないということは、この先もかなり安全と考えられます。
ただ40代で腺腫(せんしゅ)があった場合は、より腺腫(せんしゅ)ができやすい体質といえます。
飲酒・喫煙・運動不足の人は腺腫(せんしゅ)を持っている人が多いそうです。



■大腸内視鏡検査で大腸がんの早期発見

大腸内視鏡検査は、腺腫(せんしゅ)がなければ便潜血検査(べんせんけつけんさ)で十分になります。
大腸内視鏡検査で腺腫(せんしゅ)があった場合は、1〜3年おきに大腸内視鏡検査を受けた方がよいです。
腺腫(せんしゅ)があった場合でも、大腸内視鏡検査を医師の指示通りに受けていれば大腸がんで亡くなることは低いとされています。
40歳からは便潜血検査(べんせんけつけんさ)を受け、50歳になったら一度は大腸内視鏡検査を受けた方が大腸がんの危険性が低くなります。
大腸内視鏡検査を受けた後に腺腫(せんしゅ)があったかどうか聞いておくと、将来の大腸がんのなりやすさを知っておくことができます。

■目を閉じると大腸内視鏡検査が楽になる

大腸内視鏡検査が苦しいのはカメラが腸の壁を押してしまうからです。
すると腸が緊張して収縮してさらに壁に当たりやすくなってしまいます。
目を閉じると検査の不安が取れて腸の動きがよくなって内視鏡が入りやで大腸がんの早期発見

■便潜血検査(べんせんけつけんさ)で大腸がんの早期発見

便潜血検査(べんせんけつけんさ)は大腸がん検診の一次検査ということになります。
便潜血検査で陽性であった場合は大腸内視鏡検査を受けましょう。
便潜血検査の大腸がん発見率は冬が一番多いとされています。
便潜血検査では便に血液が混ざっているかどうか検査しますが、温度が高いと便の中にいる腸内細菌が血液を分解してしまいます。
そのため夏は血液が分解されやすく発見しにくくなってしまいます。
夏は冷蔵庫や保冷剤での保管がよいそうです。
一回の検査では大腸がんの発見率は45%ほどで、きちんと2日分の便を提出すると70%に上がります。
さらに2年目にもきちんと受けると91%にまで上がり、3年目には97%にまで大腸がんの発見率が上がります。
つまり受ければ受けるほど大腸がんの発見率が上がります。

■全身運動で大腸がん予防

大腸がんは運動で減らすことができる数少ないがんの一つです。
体を動かすと腸が動きます。
ジョギング、早歩き、水泳、社交ダンスなどの全身運動で大腸がんのリスクは大きく下がります。

■アスピリンに大腸がん予防効果がある

近年の研究では、アスピリンに大腸がん予防につながる効果があるということが分かってきています。

■大腸がん検査の名医

京都府立医科大学
石川 秀樹(いしかわ ひでき)特任教授